考え事13~大人だって「あなたは悪くない!」~

お久しぶりです。
だいぶお待たせしてしまいましたが、やっと記事の更新です。

※この記事に出てくる統計数は、
平成26年度犯罪被害者白書より引用致しました。
割合(%)は上記からこちらで計算したものです。

性暴力被害者と言えば、子供と若い女性に多いと
思っている人が多いでしょうか。

実際の統計を見ると、警察に届け出た被害者だけですが、
下記のグラフの通り、
全被害者数に対する成人の割合は約50%です。

H26年度犯罪被害者白書より

強姦の場合、被害者数1240人の内訳は、
未成年:565人、
20~30代:599人、
40~50代:64人、
60代以上:12人
となっております。

この数値、どう思うでしょうか?
思っていた通りでしょうか、それとも予想外でしょうか。

性暴力被害は、決して若い人だけのものではありません。

何歳であろうと被害者になりうるし、
何歳であろうと、被害で傷つくことには変わりはありません。


ぱーぷるラボを運営するために情報収集をする中で、
“大人の性暴力被害者の傷つき”は忘れられているように感じました。

“大人だから傷つかない”などということはないし、
“大人だから自分(被害者)が悪い”なんてこともありません。

大人だって傷つきます。
大人だって「あなたは悪くない」です。


大人だからこそ受ける二次被害もあります。

「処女じゃあるまいし」
「いい歳して恥ずかしい」
「まだ女として見られてるってことでしょ」
「子供じゃないんだから理解できるでしょ」
「大人なんだから考えればわかるでしょ」
・・・

大人だからこそ感じる自責感もあります。

知識があったのに、
なぜ逃げられなかったのか、
なぜ助けを求められなかったのか、
なぜもっと早く打ち明けられなかったのか、
なぜもっと早く相談できなかったのか、
・・・

今まで出来ていた“大人としての役割”、
仕事、家事、育児、介護ができなくなって、
家族に迷惑をかけてしまう、
なんて自分はダメな親or妻or嫁or夫なんだろう、
・・・

もちろん、未成年だからこそ遭う二次被害もあるし、
未成年だからこそ感じる自責感もあります。

大人に比べて子供は、被害や自分の状態を説明する
言葉も知識も少ないです。
その点では子供がより手厚い支援を受ける必要があることは
理解できます。

ですが、子供や若者のを中心に支援を行っている団体に対して、
大人を中心に支援を行っているところが少ないと感じたため、
本記事では大人の被害者が置かれる状況について記載致しました。

支援対象の年齢を問わない団体が多いと思うので、
大人が支援を受けられないわけではないとは思っています。

ですが、大人になってから被害に遭った人の声を耳にする機会は、
子供の時に被害に遭った人の声を聴く機会よりもずっと少ないので、
その傷つきを、自分の中に閉じ込めたままでいる人が多い
のではないかと思いました。

繰り返しますが、
大人でも性暴力被害に遭えば、
傷つくし、辛いし、苦しいのだと、
傷ついて、悲しんで、涙を流していいのだと、
誰かを頼っていいのだと、
被害者の傷つきに年齢も性別も関係ないのだと

強く伝えたいと思います。

ここまで読んでくれてありがとうございました。

ウェブサイトはこちら↓
性暴力被害者支援情報サイト“ぱーぷるラボ”

テーマ : 日記
ジャンル : 心と身体

コメント

性暴力

おはようございます
ぱーぷるらぼ管理人さん


この前はメールどうもありがとうございました

この前のメールにて性犯罪の被害者と記載しましたが、私の場合、加害者はインド人男性でした。


今から15年8ヶ月前
の平成12年8月下旬頃

『愛してる』・『付き合って欲しい』等呼び出され、私は拒んだのですが、ホテルへ連れて行かれやりたくないと拒み続けても、インド人男性から『付き合って欲しい』と言われました


そして、性暴力を受けました。


口止めに現金を渡されたのです。


私は、最初のうち興味本位だったのですが(興味本位だと相応しい男性に申し訳ない気持ちが)、年が経つにつれて拒んだのにインド人男性の言いなりだったと思うと、トラウマの一歩手前まで追いつめられました


母に打ち明けたところ、『貴女は○女じゃない』と。


東京港区に男女平等センターがあるのですが、私はこの男女平等センターを信用して○暴力について電話相談したことがあります。


港区男女平等センターからの女性相談員からは、話を聞いただけでアドバイスもいい加減で『ボーイフレンドいるの?』と唐突に質問され、すごく腹が立ちました。


いまだに東京港区男女平等センターから謝罪はあったものの、解決に至っていません。


警察に相談したいけれど、『お金を貰ったんだろ?』・『犯罪じゃない』など片付けられるから、被害届が出せずにいます


※ちなみに東京港区男女平等センターに電話相談したのが、今から16年前の平成12年3月と14年5ヶ月前の平成13年11月でした。

>埼玉県のるるさん

こんにちは。

酷い話ですね。

加害者がひどいことには変わりませんが、
相談機関の二次被害っぷりが今の世の中では考えられないレベルですね。

性被害に対して支援側の意識が変わってきたのは、
ハートフルステーションあいちの開設が平成10年で、
犯罪被害者等早期援助団体として指定されたのが平成16年、
SACHICOの開設が平成22年で、
SACHICO開設後からワンストップセンターの設立や
相談機関の性犯罪専門相談回線が軌道に乗り始めた感じなので、
世間の理解が変わりつつあるのはここ5年以内の話ですね。

それより昔に被害に遭った人は、
やはり実際の被害だけでなく二次被害にも相当に苦しめられた
という人は多いと思います。

今でも二次被害がないわけではありませんが、
相談機関も性被害を『被害』と認識してくれる時代に
変わってきたかなと思います。

そして、未だに中長期の被害者(被害から数年以上経った者)への
支援は何にもないに等しいのが現代日本社会ですね…。

私も加害者がインド人だったため、なんだか親近感を感じてコメントさせて頂きました。

中長期の支援、、、
本当にそれは心から同感します。
被害から4.5年くらい経ってから、初めて人に言えるくらいに心の整理ができる頃で、それと共に経済的、職業的にも、健康状態が悪化したことで不利益を被っていたんだと気づく段階の人も多いと思います。

実際私も5年ほど前に海外でインド人から被害を受けたのですが、最初の1、2年は本当に訳が分からず人と会えない事があり、未だにそれなりに働けるようになった今でも、不信感からとても近づきがたい雰囲気を発しているようで、仕事に影響を与えているなと思う事がたくさんあります。
仕事も続かず、その度に性被害さえ会わなければこんなに辛い目に遭っていないのに、とよく感じます。

帰ってきて1年ほどの時に、加害者でないインド人に会って以来体調を崩し、去年の今頃また似た雰囲気の外国人に会った際には、トイレで2時間ほど引きこもってしまったりを繰り返しています。やっと半年前に会った際には少しだけ話さないといけない事があり、なんとか気持ち悪さを抑えながら会話する事ができました。

裁判などしないといけない方のしんどさを考えると、本当に泣けてきます。私は警察にはいかなかったので、実証検問ややりとりもなかったですが、数年後でさえこんな状態なのに、トラウマやフラッシュバックになって当然だと思います。

本当に、二次被害も深刻ですね。いくら仲の良い子に相談しても、その一言だけでもう口にしてはいけないと思い、どんどん発見も遅れるし、原因を無視したままでは本人もますます辛くなることだと思います。

少しずつ話せるようになった今、性被害者の現状を少しでも知ってもらえるよう、自分も楽になれるよう話していきたいと思いました。

Re: タイトルなし

コメントありがとうございます。

中長期の支援は日本では手薄ですが、
被害に遭った人がその後を生きるためにとても重要なものだと思います。

今後充実していくことを望んでいます。
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