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過去の症状&反応3:レイプされて殺されたいと思っていた頃

強姦されたことを思い出してからしばらくは、
「自分なんか、レイプされて殺されてしまえ」
と思っていました。

襲われること、殺されることを望んでいました。
自分にはそれがふさわしいと思い込んでいました。

結局、再びレイプされることもなく、
殺されることもなく、今こうして生きていますが。


性暴力の被害者が、性に対して奔放になる
(というか被害を再演しているというトラウマ症状ですが)
ことって、一般人には理解が難しい被害者の反応の一つだと思います。

私も、「会社辞めて風俗嬢や売春で生きていこう、
それが自分にふさわしい」と考えたこともありますが、
年齢や容姿、コミュニケーション力の無さを考えて
その道で生きることは自分には不向きだと諦めました。


「襲われたい、殺されたい」
という感覚も理解しがたいものの一つだと思います。

性暴力に遭ったのに、またレイプされることを望むなんて
普通の人から見れば、気がおかしいか性的に錯倒しているか
って思ってしまうと思います。

でも私は、それも一つのトラウマ反応で、
傷付きが被害者にそうさせる、思わせるんだと思います。

決して、被害の再演をする被害者がおかしいのではないと
私は言いたいです。


私は、襲われるために、知人の男性数人を
自宅に呼んで鍋をしてお酒を飲んでべろんべろんになって
記憶なくしたこともありますが、
結局知人男性たちには大切にされていて、
襲われることはありませんでした。

その時は本気でその人たちに輪姦されたかったです。
信頼している知人からの性交で強姦の記憶を上書きたかったし、
加害者に汚された身体を、汚れていないペニスで浄化してほしいとか
真剣に考えていました。


けれど、知人から襲われることは無理だとわかって、
次は、見知らぬ人に襲われて殺されようと考えました。

わざと深夜に外をうろうろして、
「凶悪強姦殺人犯に出会いますように」と祈っていました。

何日も深夜に徒歩で動ける範囲を徘徊しましたが、
凶悪犯どころか人っ子ひとりいない田舎で、
襲われることも殺されることもありませんでした。


私は、誰からも襲われず殺されないことで
余計に悩みました。

これだけ望んでいて努力しても襲われないのに、
なぜあの時は望んでもいないのに被害に遭ったのだろう
と思うと悔しかったです。


今の私は、襲われたくも殺されたくもありません。
再び襲われることや殺されることで、
今の自分が救われるとは考えなくなったからです。

きっと周りの人は「何もなくてよかったね」
というと思いますが、
当時「襲われて殺されたい」と思っていた自分の
考え方や行動を悪いとも批判したいとも思いません。

もしその結果襲われていたとしても、
それはそれでまた別の人生があったと思うし、
殺されてしまったとしても、それも運命だと思います。

当時の自分にはそういう考え方、そういう行動しか
出来なかった、そういう生き方しかできなかった、
それが性暴力被害というものなんだと、
そういうふうに感じる被害者もいるのだと、
伝えたくてこの記事を書きました。

全ての被害者がこのように考えて行動するわけではありませんが、
性に対して奔放に見えるようになった被害者を
責めたり批判したりする世の中が変わってほしいと切に願います。


ここまで読んでくれてありがとうございます。


ウェブサイトはこちら↓
性暴力被害者支援情報サイト“ぱーぷるラボ”

テーマ : 日記
ジャンル : 心と身体

コメント

再演の心境を書いてくださって、ありがとうございます。

はじめまして。マツコと申します。
私は子どもの頃から繰り返し性暴力の被害にあってきました。

この記事にある再演したい気持ちにとても共感したので、思わずコメントさせていただきました。
私も昨年くらいから、そういう気持ちがわいてきました。
加害者に汚されたままで終わっていないで、新しい記憶で上書きしたいのです。
ナンパされた時に、ついていってしまいたい気持ちになるのです。

でも、周囲のサバイバーさんや、支援してくださっている方々には、とてもそんな気持ちは話せません。
そんな話をしたら、男性恐怖や嫌悪のサバイバーさんには私も嫌悪されそうですし、支援者さんには「せっかく助けてあげてるのに、また繰り返したいの?!じゃぁ私はいったいなんのために助けてるのか…」と見捨てられそうで言えません。
だから、こうやって再演の事を冷静に書いてくださっている記事に出会えたのがとても嬉しかったです。
ありがとうございました。
自虐的なこの衝動をどうしたら良いのかは分かりませんが、私は今こういう気持ちを抱えているんだなと観察しながら衝動を抑えて、セラピーで取り扱っていけたらと思いました。
おかげで、少し前向きになれました。ありがとうございました。

Re: 再演の心境を書いてくださって、ありがとうございます。

子供の頃から繰り返しお辛い状況にあったのですね。

性暴力の被害者が再演的な状況になることは、あまり表に出て来ることはありませんが、
記事を書いてから3年たった今、知人のサバイバーを通して、ちらちらと再演の話は聞きます。

行動に移さなくても、上書きしたい、塗りつぶしたい、という気持ちを持った人はきっと少なくないはずだと思います。
ただ、社会の雰囲気がそうだからなのか、そういう気持ちを持ったこと自体に嫌悪感や罪悪感を持ってしまう被害者も多いと思うので表に出ないのだと思います。

気持ちや感情を持つこと自体は悪いことではありませんし、再演が起こるのは普通の反応です。
そのような気持ちを持つことは別に悪いことでも恥ずかしいことでもないし頭がおかしくなったわけでもありません。
異常に対する正常な反応です。

ただ行動に移すと、トラブルに巻き込まれる危険もなくはないので、観察しながら衝動を抑えてセラピーを受けるという考え方は冷静で望ましいと思いました。

サバイバーにしても支援者にしても、意見が分かれるところだと思うので、告白するのは慎重になった方がいいと思いますね。
セラピストさんはプロですから、きっと取り扱ってくれると思います。

私事ですが、私が交流のある当事者仲間には、「そんなときもあったあった」なんて話ができる人もいます。
意外といるもんです(私見)。
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