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泣きもせず怒りもしない性暴力被害者

被害翌日は、怒りや悲しみに覆われていたのかというと、
私の場合はそうでもなく、
淡々と、人ごとのように被害のことを考えていました。

夢か気のせいか勘違いかと迷うくらい
あまり現実感はなく、ボーッとしていて、
解離が強く出ていたと思います。


「送り狼って言うやつか」
「よくあるらしいじゃん」
「そうか社会に出た洗礼か」
「自分にも起こったか」
「学生のうちに酒飲んどけってこれか」
などとまとまりなくぽつぽつと被害を矮小化する考えが
浮かんでは消えて、浮かんでは消えて、の繰り返しでした。

今思うと間違った考えばかりですが、そんなこと分かっていませんでした。


被害と関係ないことでも、何が本当で嘘で、
何が夢で現実か、なんだか分からない日が続きました。

自分が生きていることや存在していることも、
嘘かもしれないし気のせいかもしれないと感じていました。


目の前に見えているものも透き通って手でつかめない気がしたし、
自分は重力すら無視してしまえるようにも感じました。

聞こえる音は防空壕の中のように響いているようだったし、
動くものに動きがスローに感じました。


被害翌日は怒ることも泣くこともしなかったことは
後に自分を責めることにも繋がります。

「性暴力被害に遭って泣きもせず怒りもしないやつなんて、
 嘘つきか頭がおかしいんじゃないか」
と自分を異常だと思って責めました。

ステレオタイプの被害者像から自分がかけ離れているということは
自分で自分に二次被害を加えるのに恰好の材料でした。

そして自分に起きる不思議な感覚、というか
五感の狂いのようなものも、自分を異常視するのに十分な証拠でした。


こうして表向きは平静を装って被害直後をやりすごしたわたしは、
だんだんに自分自身の思考に追い詰められていきました。

直後に大丈夫そうに見えたからと言って本当に平気かというと
そうではない場合もあります。
無理をした分後でツケが回ってくるケースもあります。


私はおかしくもなくて嘘つきでもないことは解離反応で説明が付きますが、
被害直後の自分はトラウマ反応についての知識はありませんでした。

泣くことも怒ることも怖くて出来なかったのです。
何も見ないように、感じないようにすることで自分を守っていたのです。
現実を直視してしまえば、ぼろぼろに崩れて立ち直ることが出来なかったと思います。

悪いのは無知な被害者ではなく、加害者であり二次加害を許す社会です。
被害者は自分を責める必要はありません。

被害後の反応や被害のとらえ方は人それぞれであり、
正解不正解も良い悪いもありません。

被害者がどういう反応を示そう示さなかろうと非難されず、
1人の人間として尊重される社会となることを望みます。


ここまで読んでくれてありがとうございます。

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