考え事14:被害の影響はどこまで?いつまで?

ワンストップセンターの設立も進み、
性犯罪の罰則の厳罰化についても議論されるようになり、
性暴力についての世間の理解は少しずつ進んできているように思います。

でも、まだまだ当事者が求めるところには
手が届ききっていないというのが現状だと思います。

あれもこれも全部やってほしいなどとは思っていませんが、
やはり、被害に遭うことで被害者が負うもの・失うもの・変わるものって
莫大でそのフォローは今の社会は追い付いていないなと思います。


被害者が性暴力を受けることで起こる影響として分かりやすいものには
  ・身体の怪我
  ・性感染症
  ・望まぬ妊娠
  ・中絶
  ・精神的不調
などがあると思います。
比較的、被害初期に起こる問題でケアもそれなりに整いつつある部分です。

ですが、被害者が被る被害ってこれだけでしょうか?
もっと沢山思いつく方もいらっしゃると思いますが、一例を下記にあげてみます。


被害初期
  ・身体の怪我
  ・性感染症
  ・望まぬ妊娠
  ・中絶
  ・精神的不調(急性ストレス障害、不眠、抑うつ状態など)
  ・司法関係者とのやり取りの負担
  ・経済的損失(通院費、弁護士費用)

被害中期
  ・裁判の負担(精神・金銭)
  ・不登校
  ・休学
  ・退学
  ・出勤困難
  ・退職
  ・精神障害(PTSD、気分障害、不安障害、摂食障害等)
  ・家庭不和
  ・人間関係の変化(友人、恋人、近隣住民、…)
  ・出産
  ・転居
  ・転校

被害長期
  ・不妊
  ・引きこもり
  ・人間不信
  ・就職難
  ・経済難
  ・恋愛観の変化
  ・性への価値観の変化
  ・自己への認知の変化
  ・他者への認知の変化
  ・社会との関係・価値観の変化

時期不定
  ・2次被害
  ・メディアによる報道被害


ここに書いてあることですべてではないし、
ここに書いてあることが全ての被害者に降りかかるわけでもありません。

ですが、ざっと書きだしただけでも、これくらいの影響が予想されるということです。

被害中期以降の問題については、ほとんど支援はないのが現状だと思います。
被害初期のうちに出来るだけ被害の影響を最小にすることが一番だと思いますが、
それでも長期に渡って被害の影響が残ることはあっておかしくないです。

私個人が思う一番の問題は、被害者が社会から孤立してしまうことです。
辛い中で無理して外に出ろなんて思いませんが、
回復してきて被害者自らが再度社会とつながろうとしたときに、
またくじかれるような世の中じゃ悲しいよねと言いたいです。

被害者の社会参加についてはまた別に記事に書きたいと思います。


☆追記☆
被害の影響がいつまで続くかはケースバイケースであって、
本記事内で長期的な影響と書かれているものでも解決することは大いにあり得ます。

被害者を脅しているわけではなくて、
被害を知らない人にも知ってほしいと思って書きました。


ここまで読んでくれてありがとうございます。

ウェブサイトはこちら↓
性暴力被害者支援情報サイト“ぱーぷるラボ”

テーマ : 日記
ジャンル : 心と身体

コメント

No title

初めまして。私自身も被害者です。
過去の経験を周りの方に 話しています。
中学3年生の時の当時の担任に 31年ぶりに会いにも行きました。加害男児は、同じクラスだったので。
当時の担任の先生に 過去の被害を話しました。
代わりに謝ってくれました。先生は、男性です。
まだ現役の教師でした。
ずっと忘れていた記憶です。男性不信だったために
損をしたような気もします。
身体を触られるのは、たとえ相手が息子でも 嫌悪感を感じます。
夫だけは、大丈夫です。
同じような被害にあった方と話しを してみたいです。
自分は、汚れてしまったとずっと思ってました。
同じような被害に遭った方の力になり 克服したいです。
相手の男子生徒に 一言謝罪をしてほしいと願っています。長々すみません。

Re: No title

コメントありがとうございます。

多感な年頃に被害に遭い、辛いことも多かったかもしれませんが
31年ぶりに担任に会いに行って話をするのは勇気がありすごいと思います!

今は被害を公言して活動される方も増えているし、
被害者同士の交流の場も探せばあるので、
克服につながるといいと思います(^0^)/

謝罪ももらえることを願っています。


重複しているコメントは削除いたしました。
微妙に違っていたので迷いましたが、一番新しいものを残しました。

No title

おいそがしい中ご丁寧に お返事をいただき すみませんでした。
記憶は、あいまいです。脳が 忘れようとしているかもしれません。

ずっとセクハラに遭った人生でした。
けして美しくもなく どちらかと言えば醜い私なのに。
中学のとき 当時同居していた叔父に 「結婚したい。」と
言われた時は、父親が怒ってくれて 嬉しかったです。
おかしな叔父さんでした。
約2年多感な少女期に 異性のおじさんと暮らすのは、苦痛でした。
高校生の時から、結婚して 家を出るまで 隣家のじじいに ストーカーもされてました。
毎朝わたしを 待ってました。暇なおっさんですよね。
母親に言ったら、「奥さんがブスだから 仕方ない。」と
言われました。
母は、美しい人だったので、おっさんは、母も標的にしてました。

今は、高校生の息子二人と夫の四人家族です
息子でも 身体を触られるのは 嫌です。
背後に立たれるのも 嫌なんです。
夫だけは、大丈夫です。

性暴力だけが、なぜ加害者が責められるのか わかりません。
女性は、好きな相手にしか 身体もこころも触れられたくないと 男にわかって欲しいです。
たとえ性暴力を 受けたとしても 汚れてなんかいない。
生き残ったサバイバーと 自分をほめてあげて欲しいです。
加害者男児の顔は、一生忘れません。

スタッフのみなさま お身体御自愛ください。
この世界から、全ての性暴力と性的虐待、児童ポルノ 児童買春が 無くなる事を祈ります。

Re: No title

色々と波乱万丈な人生だったのですね。

容姿や性別関係なく、
誰もが性暴力の被害に遭わない世の中になることを願っています。


あと、よく間違えられるのですが
ぱーぷるラボは実は管理人だけの一人運営なのです(^^;)
協調性がないので…

ですが、お気づかいいただきましてありがとうございます。

身体に気をつけてよいお年をお過ごしください。

書き込みたいことがあったのですが、非公開コメントは出来ないということで止めました。

申し訳ありません。

ぱーぷるラボはサイトもブログもメールも情報提供を目的としており、
相談は受け付けないスタンスで運営しておりますが、
コメントの“管理人のみ公開”欄を使って頻繁に相談を書き込む方がいらしたので公開コメントのみ受付に変更しました。

申し訳ありませんでした。
相談には乗れませんがブログの感想等ならホームページに乗っているメールでも受け付けることも可能です。

被害者の社会参加

是非被害者の社会参加の記事アップされたら読みたいと思います。

私も現在進行中で困っていますので。

よろしくお願い致します。

Re: 被害者の社会参加

コメントありがとうございます。

なかなか適切な文献が見つからないので、更新は遅れています。
見つかり次第更新します。

Re: 被害者の社会参加

コメントいただきましてありがとうございます。
申し訳ありませんがプロジェクトに参加している団体の中に信頼できない団体がありましたので、コメントは削除させていただきました。
こういった自助グループ的な団体はいくつかありますが、偏った考え方が強かったり、運営者達に問題があったりで、なかなか堂々とホームページで紹介できるものがないのが現状です。

> 性被害者のためのワークショップを行っている団体を発見しました。
> 同意について考えたり、出張ワークショップ、自主開催ワークショップのやり方等が載っていました。
> こんなものも自分たちでやるだけのメンタルがついてきたら、やるのもアドボカシーや声を上げるのには有効かもしれません。
> 既にご存知かもしれませんが、少し情報共有させていただきました。
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