アスペルガーと性暴力被害

今回は、アスペルガー(DSM-5ではASD:自閉症スペクトラム)
と性暴力被害についての記事を書きます。
ちょうど参考になる良書に巡り合えたのでこの機会に記事にしました。

『アスピーガールのための心と体を守る性のルール』
著:デビ・ブラウン
訳:杉山美津子・吉野智子
2017/3/31発行

本書の著者もアスペルガーの当事者です。

はじめに

この本は、繊細で傷つきやすいアスペルガーの女の子や女性のために書いたものです。本書の中では、そんな彼女たちを、愛情をこめて“アスピーガール”と呼んでいます。

アスピーガールは、社会の一員として生きるために大変な苦労をしています。努力してもなかなかうまくいかず、様々な失敗や困難を体験しているのです。
~中略~
アスピーガールは同年代の他の子たちと比べて性に関する知識も乏しく、置き去りになってしまうのです。
~中略~
アスピーガールにとって何よりも大切なのは、性について正しい知識を見に付けることです。本書の目的は、重要で具体的な性の情報を伝えることです。

デビ・ブラウン
『アスピーガールのための心と体を守る性のルール』P1-3より


私自身もアスペルガーの診断を受けており、
性暴力被害に遭ったこととアスペルガーの症状との関係が
ずっと気になっていました。

言い訳してもしょうがないと思っていたので、
ブログやサイトではアスペルガーを公開していませんでしたが、
近年アスペルガーと性暴力の関係について言及する書籍が増えてきたので、
よい機会なので書いてみようかなという感じです。

きっと自分以外にもASD(アスペルガーや広汎性発達障害や自閉症など)
を持っていて被害に遭った人はいるかなと思います。

書籍の紹介は改めて別の記事で投稿したいと思いますので少々お待ち下さい。

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考え事15~性被害と仕事

大人になって性暴力被害に遭った場合、
被害者は性暴力被害に関しては何の責任もないことに変わりはありませんが、
被害者個人が日々の生活を送ることに関しては、
自立した社会人である以上、例え被害で辛かろうと責任を問われてしまいますよね。


例えば、被害のショックで体調を崩したりして仕事に行けなくなれば、
職を失ってしまう可能性もあります。

遅刻欠勤早退に対して、職場が、
“性暴力被害に遭ったから”という理由を考慮してくれることは
現状の日本ではあまりないと言えると思います。

そして、仕事を失ってしまっても、自力で家計をやりくりしなければなりません。


家で寝こんでいても、独り暮らしであれば家事をやってくれる人なんていないですし、
家から出られないぐらいの不調であっても病院に連れて行ってくれる人もいない
かもしれません。
役所での各種手続きだって自分以外に行ってくれる人はいないかもしれません。

でも、家事をしていなければだらしないと思われるし、
病院に“きちんと”行って治療しろ、
そう言われてしまうのが大人の性暴力被害者です。


誰か支援してくれる人がいれば状況はだいぶ違うと思いますが、
まず自分に何が起きたかを話しづらかったり話したくなかったりすれば、
なかなか周囲から理解を得ることは難しいと思います。

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過去の症状&反応14~楽しいことへの罪悪感

被害後、PTSDの治療前、自分には何も楽しいことはありませんでした。

ですが、被害に遭ったことを隠しているので
拒否したくても知人の結婚式に参加しなければならなかったり、
知人からの遊びの誘いも3回に1回くらいは参加しなければ
怪しまれると思って参加していました。


行ってみて、楽しめるほどの気持ちの余裕はほとんどありません。
楽しそうな知人たちとその場の雰囲気に押しつぶされそうになるばかりです。

しかし、ほんの一瞬、過去の笑い話で盛り上がったりすることもあり、
普段性暴力被害で100%になっている私の頭の中に、
“楽しいこと”が割り込んでくる瞬間もありました。

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悪夢②~悪夢をやり過ごす方法

前回の記事で予告した通り、悪夢を見たときの対処法(?)
というほどではありませんが、自分がしてきた対応を記事にします。

前回の記事はこちら
性暴力の後遺症12~悪夢①~


被害に関わる悪夢を見たときは、
最初は悪夢を観ている最中も悪夢に圧倒されてしまったし、
目が覚めた後も、恐怖と不安が収まらないし、
被害に遭ったことをありありと思い出してしまったことがショックで
悪夢を見た自分に罪悪感を感じていました。

それがPTSDの治療(PE)を受けることと、
夢自体を見る回数が増えて慣れてきた&飽きてきたことで
だんだんと感じるものが変わってきました。

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性暴力の後遺症12~悪夢①~

性暴力被害の後遺症として悪夢を見る人は多いです。
PTSDの再体験症状としても悪夢が挙げられています。

ですが、そういった知識がない人が被害に遭った場合、
突然恐い夢を見るようになったり金縛りに遭うようになったりして、
自分はおかしくなったのではないか、とか、
自分の家にはお化けが出るようになったのではないか、とか
思ってしまったとしても不思議ではありません。

でもそれは、心霊現象や怪奇現象ではないし、
体験する人がおかしくなってしまったなんていうことは一切ないのです。

ただでさえ苦し時期に苦しいことが起こるのに、“知らない”ということのせいで、
余計につらい思いをする必要はないと思います。


参考までに自分が見てきた悪夢をいくつかさらっと紹介します。
今はもう見ることはほとんどありませんが、
私も毎日のように悪夢を見ていた頃もありました。

性暴力の被害に遭った人がみんな同じ悪夢を見るわけではないので、
実際はあまり参考にはならないかもしれませんが、
性暴力が色々な形に変化して夢となってあらわれるんだと伝わればと思いました。


実際に悪夢に悩まされている方がいらしたら、
トラウマの専門家に相談されることをお勧めします。

次回は悪夢とどう付き合ってきたかをブログで書ければと思います。


なお、悪夢の内容はトラウマを喚起するものになるので、続きからになります。

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